当初は使いやすかった窓サッシも、年数が経つにつれて様々な劣化が見られるようになってきます。
その結果、建具の建て付けが悪くなってスキマができたり、窓のカギがかかりにくい、建具の開け閉めが重たくなったなどの不具合が生じることがあります。
窓のカギや、建具の下に付いているコマ(戸車)といった部品を替えたら、これらの症状が改善することもあります。
しかし窓サッシの枠が歪んていたり、サッシ自体の劣化(腐食している、変色している等)が問題となっている場合には、サッシ専門業者によって窓サッシをまるごと取り替えするという方法がありますので、事例を通じてご紹介します。
(工事前)
ほとんどの窓が木製建具であった戸建住宅です。
外側には木製の網戸・雨戸が付いていて、内側には紙を貼った障子がしつらえてある純和風の仕様でした。
木製建具はまだしっかりしていて、開け閉めは問題なくできていましたが、スキマから風が入るので断熱性の面では劣り、暑さ寒さをしのぐには難がありました。
窓リフォームの補助金を利用して、断熱性の高いペアガラスが入ったサッシにリフォームしたいとご相談を受けました。
(工事後)
なるべく大掛かりになる工事は避けたいのがご希望でしたので、窓の木枠部分はそのままでサッシ枠を取付することを検討しました。
外側の雨戸と、内側の紙貼障子は引き続き使いたいとのでしたので、サッシの取付には大工職人に入ってもらい、現場状況に合わせた木部材を作って納めるように対応しました。
窓の木枠部分の内側に新しいサッシを納めるため、窓のサイズが少しずつ小さくなり、下枠に段差が生じるようになりましたが、それは工事前に説明してお客様にあらかじめご了解をいただきました。
補助金対象のサッシを活用しながら、今までの雨戸と紙貼障子は残せたので、和風の雰囲気はそのままで窓が快適になり、お客様に大変喜んでいただきました。
(工事前)
鉄筋コンクリート造の中古住宅を購入し、塗装などの内装工事はDIYでされているお客様でしたが、窓サッシのリフォームは専門業者へということで工事の依頼がありました。
ランマの付いた4枚戸の掃き出しサッシで、古くなって建具と網戸の動きが悪く、またシングルガラスでサッシにスキマがあるため寒いことに悩んでおられました。
(工事後)
鉄筋コンクリート造のサッシは、壁を仕上げる前に溶接で固定してあるので、今までのサッシ枠ごと入れ替えるためには壁まで壊す大掛かりな工事となり、工事日数も費用もかかってしまいます。
そこで鉄筋コンクリート造の住宅にも対応できる「カバー工法」用のサッシをおすすめしました。
今までのサッシ枠を残して、その内側に新しいサッシ枠を取付するので、短い工期でサッシ業者だけで工事できることを説明して採用となりました。
新しいサッシはランマ部分を無くして、建具は1枚の高断熱ペアガラス仕様にしたので、外の景色がスッキリと眺められ、春には満開の桜を楽しめるようになりました。
大きな窓サッシの断熱性・気密性が改善され、窓辺に居ても快適に過ごせるようになったそうです。
(工事前)
以前に床材の貼り替えなどの内装リフォームは行なっていましたが、窓サッシはシングルガラスのままでしたので、寒くて冬場に発生する結露にも悩まされていました。
そのお悩みを解消すべく、窓サッシの補助金を使って窓の断熱リフォームを行ないたいとのご相談を受けました。
現場を下見したところ、この場所の掃き出しサッシは室内にあるドアとの位置関係や、以前かさ上げした床材との納まり上、後から内窓の取付が難しいことが分かりました。
そのため、この掃き出しサッシは「カバー工法」でサッシごと新しくすることをご提案し、他の窓サッシには費用対効果の面から内窓を設置するプランに決定しました。
(工事後)
カバー工法用のサッシは、高い補助金が受けられるトリプルガラス入りの高断熱仕様の商品を採用しました。
このサッシは外側・内側の色が使い分けできるので、内側は建具や床材の色に合わせた明るい木目色を選びました。
設置場所の状況に合わせた窓の断熱リフォームにより、室内の環境が快適になりました。
補助金の申請によって実質的な費用負担が抑えられたことも有難いとのお客様の声をいただきました。
(工事前)
築40年が経った中古住宅に引っ越ししてお住いのお客様からのご依頼でした。
和室の掃き出しサッシが年数を経てかなり傾いてきており、建具が上手く閉まり切らない状態でした。
そのためサッシのスキマから風が入ってきて、冬寒いことにお困りの様子でした。
その解決策として、今までのサッシ枠は残したまま工事できる「カバー工法」によるサッシ取り替えであれば、大掛かりな工事をすることなく今までのサッシの傾きを修正できて、気密性が良くなることを説明しました。
また毎晩雨戸を閉めておく習慣があるので、外側の木製雨戸はそのまま使いたいとのご希望でした。
「カバー工法」用のサッシであれば、雨戸に干渉することなく取付できるので採用となりました。
(工事後)
新しいサッシ枠の納まり上、内側の紙貼障子は使えなくなるため、ガラスの防音性にも配慮したいとのご要望がありました。
さまざまな種類のガラスを検討の結果、防音性能が優れている5ミリ+空気層14ミリ+3ミリの厚みの違うペアガラスを使用することになりました。
新しい「カバー工法」用のサッシによって、窓の断熱性や防音性がいかに変わるかを何度もメールで打ち合わせしましたので、お客様にご納得いただける窓リフォーム工事を実現することができました。
今まで通り雨戸が開け閉めできるので、使い勝手にもご満足いただけたようです。
窓サッシの取り替えリフォームについては、対応できる商品が進化しており、現場の状況に合わせてサッシ専門業者のみで工事できるケースが増えてきました。
ただし、窓リフォーム専用のどの商品を採用するのが適当であるか、お客様のご要望と併せて検討することが重要になります。
たとえば、補助部材を追加することでリフォーム用窓サッシの設置条件をクリアできることもありますので、弊社では担当者が現地調査を入念に行なった上で、プランをご提案するようにしております。
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